書籍・雑誌

2008年5月28日 (水)

『青年社長』

友よ、

高杉良の『青年社長』上・下を読み終えた。

この本の主人公はワタミフードサービスの渡邉美樹社長であり、起業前から株式上場に至るまでのストーリーである。

特に、資本関係にあり窮地を救ってくれた「恩人」日本製粉との株式割合の引き上げ・引き下げに関する交渉、駆け引きは息詰まる攻防であった。子会社化を望み大企業の資本の論理で攻めてくる日本製粉に対し、自分の立ち上げた会社を上場させたいという揺ぎ無い、そして譲れない目標があったからこそ踏ん張れたのだと思う。

現在は「交渉」を生業としている自分にとってとても非常に参考になった。

では、また。

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2008年3月20日 (木)

『EQリーダーシップ』

友よ、

先日亜米利加にいる仏蘭西人の上司から読むよう薦められた『Primal Leadership』(3月11日参照)の邦訳を見つける事ができた。邦題は『EQリーダーシップ』。原書を読もうかと思ったが、母国語で読んだ方が心に響くだろうと思い日本語訳の方を読む事にした。

これまでは30歳代は自分の「強み」をとことん伸ばす方に力を入れていこうと思い、「弱み」にはある程度目をつむりこれまでやってきたが、そろそろ「弱み」の克服も重要であると感じるようになってきた。以前は「強み」と「弱み」は諸刃の剣のようなもので、「弱み」を克服する事によって「強み」が薄まってしまうのではないかと思っていた。しかし既に「強み」をある程度確立できたのではないか?、もはやこれらは諸刃の剣でなくなったのではないか?、という思いが背景にある。

この本が少しでも自分の「弱み」克服の糸口になってくれることを期待する。そして4月から環境も変わることだし、それ以前に、つまり3月中に読み切ろうと思っている。

では、また。

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2008年1月19日 (土)

『私はこうして受付からCEOになった』

友よ、

先日アマゾンで注文した元ヒューレット・パッカード会長兼CEOカーリー・フィオリーナさんの著書『私はこうして受付からCEOになった』が届いた。タイトルはまるで昔の禁煙パイポのCMの「私はこれで会社を辞めました」を彷彿とさせるが、原書のタイトルは『Tough Choices』。原書を読もうか迷ったが、より言葉を噛み締めて読みたいと思い日本語訳版にしておいた。今読んでるHBRの2月号が終わり次第読む予定。

CEOで思い出したが、業績が悪化するとリストラしてその費用を特別損失に計上し、自社株買いを行い発行株式数を減らし、そして「特別要因を除いたベースの」EPSを高めて投資家に対しいいポーズを取りそれで安心してしまっているCEOがいるが、その程度しか考え付かない人が数十億円の報酬を貰う価値があるんだろうか。MBAの学生の方がもっとましな事を考えそうである。

そのCEOは目先の事だけを考えず業績改善に向けて根本的な解決方法を考えるべきだ。業界最大手の真似ばかりしようとせず、もう一度自分たちのコア・コンピテンシーを見つめなおし、優先順位を明確にして、再度「ブルー・オーシャン」を見つけるべきだろう。そして大企業病を克服していかなくてはいけない。そろそろ引退して、いっそカーリーでも招聘してはどうか。いずれにしてもこれが僕からそのCEOへの最後のメッセージになるだろう。

では、また。

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2008年1月10日 (木)

『組織の盛衰』

友よ、

堺屋太一さんは著書 『組織の盛衰』(PHP研究所)の中で、組織が死滅・滅亡に至る3つの理由を以下のように記している。

  1. 機能体の共同体化
  2. 環境への過剰適応
  3. 成功体験への埋没

これが驚くほど今の僕が働いている会社の状況にマッチしているから怖い。

1は、組織は組織の作られた目的とは別に組織自体の目的を持ってしまい、究極のゴールを忘れて組織の権限拡大や構成員の居心地の良さを追求しだす。要は「全体最適」から「部分最適」に走ってしまうということだと思う。現代の「役人天国」や第二次世界大戦時の帝国陸海軍がいい例だという。

2は状況の変化に適応していく事は非常に大事だが、過剰に反応し得意体質の強化に走るケース。エネルギー需要の世界情勢は石油にシフトしているにも関わらず、政府の保護強化に過剰に時間と資金を費やした日本の石炭産業が例として挙げられている。早くからエネルギーというドメインで舵を大きく切っていれば、現存するエネルギー会社よりももっと巨大で強固な組織が今ごろ出来ていたかもしれない。それほど、当時は人材も資金もインフラもこの産業に集まっていた。

そして3のケースは読んで字の如くである。勝ちパターンを持つことは大事だが、同じ成功は永久には確約されていない。ここでも帝国陸海軍の例があてはまる。桶狭間の戦いで奇跡的勝利を収めた織田信長がその後同じ戦法を一度も取らなかったのは、やはり彼が天才だったからなのだろうか。

こうなる事を防ぐには、ビジョンを打ち出し浸透させることによってベクトルを同じ方向に向かわせる、3C・4P・5Fをバランスよくロジカルに見据え戦略を立てる、チェック機構を強化する、などだろうか。いずれにしてもトップや部門長の仕事である。

ひとつ僕の働く会社に言えるのは、長い歴史や巨大化した組織に起こる現象ならまだしも、若く新進気鋭であった会社が何故こうなってしまったという事である。要はそこにいた人たちが結局は大企業病をそのまま持ち込んだ結果なのだろう。癌は体の弱った老人では進行が遅く栄養状態のいい若い人では進行が速いというが、まさにこのケースだ。

では、また。

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2008年1月 6日 (日)

『軍師二人』

友よ、

今日はブックオフに本を売りに行き、そのまま何冊かの本を立ち読み。中でも目に留まって全て読んでしまったのが、司馬遼太郎の短編小説『軍師二人』。これは、7-8年前にも一度読んだ事があったが、最近たまたま黒田官兵衛に関する資料を読んだ際、黒田家二十四士のひとりとしてあげられていた後藤又兵衛が気になっていたためである。

後藤又兵衛とは、官兵衛の長男・長政の幼馴染として育ち、幼少の頃には官兵衛からその才能を見出されていたが、成長と共に官兵衛の目が又兵衛に行く事に妬みあるいは恐れを感じた長政から疎まれ浪人し、大阪冬・夏の陣では豊臣方に付く人物である。

この物語は、その大阪の陣でもうひとりの天才軍師・真田幸村と出会うあたりから始まる。誰もが認め恐れる天才二人は、豊臣一族やその家臣の凡庸さの中で、才能を十分に発揮する事なく、最期は悲しくも勇猛に散らなければならない運命にあった。これはまさに優秀な人間が揃ったとしても、リーダーシップが弱く、また大局を見極めることのできるトップがいなければ勝てないという事を教えてくれている。

最後の闘いに際し、「一期を飾れ」という又兵衛の言葉が胸に沁みた。

では、また。

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2007年12月15日 (土)

「お金は銀行に預けるな」

友よ、

会社の先輩に薦められて買った『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』(光文社新書)を読み終えた。

「金融リテラシー」というくらいなので難解な内容かと思いきや、非常に読みやすく素人にも分かりやすい説明がされていた。また世の中に溢れている「10倍儲かる」的な本と違い、「フリーランチはない」と美味しい話に飛びつきたくなる心理に警笛も鳴らしている。あくまで素人として正しい「リテラシー」を持って臨めば、長い歳月をかけてほぼ確実にリターンを得ることができるということだった。

これからは退職金についてもその運用に関しては自己責任の時代が来るし、自分たちの世代では年金はアテにできない。会社勤めもいつ何があるか分からない。これから昇給し続ける保障はどこにもないし、病気などで十分仕事ができなくなるかもしれない。そのような不透明な状況の中、将来に対する備えと言う意味でもまさに意識付けられた一冊であった。

一方でこれまで保険や外貨などそこまで意識せずに持ってきた物もあるので、これからはバランス良くリスクを分散したポートフォリオを組んでいきたと思う。

では、また。

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2007年12月12日 (水)

読書2007

友よ、

今年もたくさん本を読んだ。数えてみたら今日まで23冊読んでたので、今年中にあと1~2冊読めるとして、まあ月2冊ペースということだ。

特に印象に残ったのは、三枝匡さんの書いた『戦略プロフェッショナル』『経営パワーの危機』『V字回復の経営』(ともに日経ビジネス人文庫)の3部作。3冊に共通してるメッセージに非常に共感を覚え、また自分の置かれている立場と主人公を重ねて一挙に読んでしまった。

3冊とも三枝さん自身の体験に基づいて書かれた話だそうだが、現実は本に書ききれないくらい厳しいモノだったに違いない。もし三枝さんがうちの会社に来たらどうするかな、といった視点でもいろいろ考えたし、本人に話を聞きに行こうかと思ったこともあった。ストーリーの中の世界と僕の現実の世界で決定的に違ったのは本社の「コミットメント」だった。ホント、そんな状況で三枝さんだったらどうしただろう。

僕が野球が好きなのは、何点差が付こうと最後のバッターが打ち取られるまでは勝負は判らない点。9回二死、奇跡の同点があるからだ。ビジネスはどうなんだろう。

では、また。

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